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教育コラム執筆

【佐藤智の教育コラム】偏差値は万能か?

偏差値は万能か?

「東大生なのに、会社に入ってなんにもできない!」
そんな愚痴をよく耳にします。

私は自分で会社をしているので、さまざまな企業の方と接点を持ちます。
その中には、本当に優れた方から、なんじゃこりゃ?!という方までさまざまいる。

冒頭の東大生へのコメントにも現れていますが、
大企業や一流企業にも、そうしたなんじゃこりゃ?!の方が存在する。

優秀な人が東大にいくんじゃないの?
エリートが一流企業にいくもんじゃないの?

そんな疑問が生まれてしまいますよね。

それは、正しい部分もありますが、
100%イエスではないのです。

なぜ、厳しい選抜をくぐりぬけた人々が「優秀じゃない」ということが起こりうるのか?
それは、偏差値が万能ではないからに他なりません。

偏差値は、
いかに知識を効率的に頭に入れ、
いかにうまくそのままアウトプットするかを問うものです。
高度経済成長時代には、大量生産が日本の国力を上げていましたから、偏差値で測れる力を持っていることが非常に重要だった。

しかし、
現代社会では、どうでしょう?

資格試験取得などでは役立ちそうですが…、

もっと
人を巻き込んでいく力をだったり、
自分の思いを伝える力だったり、
たくさんの情報から思考を練り上げたり、
先を読んで段取りをしたり、
そんな力が問われることが多い。

偏差値を全否定するわけではなく、
たくさんある指標のひとつ、と見られる社会に少しずつ変わっていくとよいと私は思っています。

佐藤 智